COLUMNコラム
2024
August
20
イギリス

イギリスワインの歴史

サンダース・ペリー誕生の地、イギリスにまつわる「もの」「こと」を
現在イギリスで暮らすスタッフがご紹介します。

・世界最高レベルのスパークリングワイン

イギリスでお酒というとビール、ジン、ウィスキーのイメージが強いかもしれませんし、ワインのイメージが沸かないかもしれません。
しかしながら、以外にも古くからワインの生産・産業に大きく関わっています。
ワインに詳しい方は既にご存知かと思いますが、近年イギリスで生産されるワインは世界から注目されています。
今回はイギリスのワインについてご紹介したいと思います。

△ウエスト・サセックス州のワイナリー Nyetimber

イギリスにおけるワインの生産の歴史はとても古く、11世紀頃。ヨーロッパ大陸から移住してきた聖職者たちによりブドウ栽培やワイン造りの技術がもたらされ、修道院から生産が始まったそうです。
また、ワインで有名なフランス・ボルドー地方は英国王室とも深い関わりがあり、一時期イギリス領土となったことでイギリスへのワイン供給が発展し、産業が栄えたそうです。
その後の宗教改革をきっかけにワイン産業は廃れ、時を経て20世紀後半からは本格的に復興。特にイギリスで造られるスパークリングワインが世界最高レベルだというのです。

現在、イギリスのワイン産地の中心は南部のケント州、ウエスト・サセックス州、サリー州、ドーセット州など。これらの生産地はフランスのシャンパーニュ地方に似た土壌と気候で、石灰質を多く含む土壌が広がり良質なブドウを育てるために最適な環境のようです。
また、近年の気候変動の影響もありブドウ栽培に適した気候となったこと。この特性を活かして最高のスパークリングワイン合うブドウを栽培できているようです。(イギリスで生産されるワインの約7割がスパークリングワインだそうです)
ブドウ農家は500以上、ワイナリーは約150と言われています。ブドウ畑や工場の見学、テイスティングなどができる場所もあります。

△Denbies Wine Estate(Denbies wine estate ホームページより)

1997年にはワインの国際コンクールでもある、IWSC(インターナショナル ワイン アンド スピリッツ コンペティション)にてウエスト・サセックス州のワイナリー・Nyetimber のスパークリングワインが金賞を受賞し、2018年にはシャンパーニュ地方以外の醸造家としても初めて受賞をしています。

また、世界最高峰のワイン資格「マスター・オブ・ワイン」の称号を持つ人もイギリス人が多いといわれ、世界最大のワイン教育機関である「WSET」の本部もイギリスにあります。
ワインで“イギリス”というイメージが無かったのですが、年々発展し脚光を浴びているのはとても嬉しい限りです。ワインは好きでも知識に関して無知の私が前述したNyetimberを自宅で飲んだ際、とても味わいが良かったのを覚えています。

日本でも手に入ると思いますので、食前酒としても特別な日を楽しむお食事の際などにもぜひお試しいただけたら嬉しいです。

 

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